2021/06/22 08:45

今から10年ほど前(37歳くらいの時)に当時働いていたインポートセレクトショップの買い付けでニューヨークのブルックリンフリーマーケットに行った時の事、アメリカ、ヨーロッパの質の良いヴィンテージと一緒に京都の蔵から出たという紺色の木綿の和服が並べてあるブースがあった。

海外の服を追いかけ続けていたがだんだんと面白みを感じなくなりはじめていた頃だ。

何の変哲もない作業や普段に着られていた木綿の和服に引き寄せられ袖を通した。

ヴィンテージジーンズに白のTシャツにワークブーツというアメリカ人の形に紺色の木綿の和服姿がしっくりと馴染んでいるのが分かり素直にカッコいいと思いはじめて和服を購入した。ニューヨークでだ!

その時に購入した和服

1974年に日本人として誕生し30年以上も和服に目が向かなかった自分がアメリカに輸入された和服と出会いその魅力に気づいたという事に複雑な気持ちになりながらも面白い!と思えた。

ニューヨークの街中や雑誌で見る和服を取り入れて自由に服を楽しんでいる外国人の姿をかっこ良いと思いつつもそれから数年は自分の中だけで温め続けた。